書籍詳細

笹本千賀子句集『素足の時間』(すあしのじかん) [9784894024748]

販売価格: 2,500円(税別)

(税込: 2,750円)

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◆ 著者第一句集
<そら豆をむいて素足の時間なる>
「素足の時」をいまの俳句の要諦と考えていることがわかります。もちろん「すあし」は足だけのことでなく、おのれ全身が何の付け足しもなく、直接に、対象に、ものに、接してゆきたいとの願いをあらわしているのでしょう。それ以上に真実なことはないのだし、おのれがしっかりとかかわれる、決して観念的ではなく、具体的なとらえ方ができる。作品というものは決して観念的なものではなく、むしろ観念を具体化したものだからなのです。理屈をくり出すのはやめましょう。「素足の時」とは笹本さんの求める俳句の具体的な形、イマージュと言ってよいのではないでしょうか。
平井照敏(序文より)


     癒えてなほ癒えざるものや茂りくる
     かはせみに川の早口ことばかな
     昼顔のあくび赤子にうつりけり
     はじかみにはにかみのいろありにけり
     明日葉やいのちといふはまつ青な
     ははといふふるさと昼寝し給へり
     やはらかにわが死者もまた芽吹くなり

序文・平井照敏 装丁・君嶋真理子
四六判フランス装 209頁

●著者略歴
昭和24年3月2日東京生まれ。平成10年1月「槇」入会。平成12年1月「槇」同人。俳人協会会員
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