書籍詳細

村田みちな句集『秋袷』(あきあわせ) [9784894024083]

販売価格: 2,000円(税別)

(税込: 2,200円)

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書籍詳細

身辺にある四季、身近な自然を愛し、その自然に育まれている幸せを噛みしめているかのような安らかさに満ちた句集。静かな微笑のような、心うるおう魅力がページごとにあふれる。

水替へて空透きとほる金魚玉
椅子の背に帯のきしめる秋袷
沖になほ恃むものあり土用の芽
鉛筆の芯やはらかし水草生ふ
秋口の洗ひ干したる男下
同じ道来しや友にもゐのこづち

<花石蕗の虻を放ちていよよ黄に>
 「いい風が来る夏痩の雀も来」「赤き実の十一月を惜みけり」「冬すみれ息合はせむと跼みけり」「ついたちといふ好きな日の冬木の芽」などと共に、集中、私がもっとも心ひかれる世界である。身辺にある四季、身近な自然を愛し、その自然に育まれている幸せを噛みしめているかのような安らかさが見えるのである。
 ここに挙げた僅かな作品からも判るように、句集『秋袷』は心うるおう魅力に充ちている。それは、この作者がよく見せる静かな微笑のような味わいと言えようか。岡本眸(序文より)

●著者略歴
本名、松代。大正10年12月東京生まれ。昭和60年岡本眸先生に師事、「朝」入会。平成7年朝同人
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