[立ち読みする]
第2回雪梁舎俳句大賞受賞!
◆ 笑える俳句、笑える句集!
『ぷらんくとん』は読みながら笑ってしまう句集である。こんな句集はめったにない。「笑いながら句集を読んでもいいのか」と思う人があるかもしれない。もちろん、いいのである。笑いによってお互いに胸が開く世界、それが良治の俳句世界だから。
( 帯文より:坪内稔典)
◆10句抄
てのひらは元あしのうら山笑う
春の水プランクトンがごっつんこ
声変わりして昼の桜になっている
怒るからどんどん増えるブロッコリー
ソーダ水しゅわっと泡立つお葬式
天高し亀の子束子あおむけに
遠いアフリカ自然薯深く掘りすすむ
青空はまじめで困る石榴の実
雪の朝おおスザンナが転んでる
葉牡丹は海にいたのよほんとはね
*
[てらだりょうじ(1932〜)]
跋文:坪内稔典
装丁:君嶋真理子
四六判並製ソフトカバー装
152頁
2001.11.22刊行