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◆ 精鋭俳句叢書serie de la fleur
第4回日本詩歌句大賞奨励賞受賞
序文・福島 胖 栞・村上 護 「青雲と薮枯らし』
序句 狂ひ泣く童女光れり薮からし 原 裕
はばたきの水音となるみどり夜
これまでの句業を眺めると、自ずと〈俳句の品格〉ということに思い及ぶ。早い時期から詠風に風格と気品が窺われ、今日までしっかりと保たれ、磨かれているのだ。(序)
◆収録作品より
額白き駿馬走らす遠青嶺
八方に雲の峰立つ祖国かな
人ひとりはふりて森は万緑に
枯色は時に金色湖岸道
まなかひに大河の濁り耕せり
身を立てて海のこゑ聴く秋燕
初日いま身ぬちより湧く縄文語
須佐之男の裔の四股踏む春の山
蔓薔薇や眠り落ちたる酒の神
春雷や江戸の古地図に天地なし
萌ゆるかな千尋の谷のやぶからし
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[はらあさこ(1962〜)]
装丁:君嶋真理子
四六判並製ソフトカバーグラシン巻き
204頁
2007.10.02刊行