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◆第12回詩歌文学館賞受賞
手をついて見よとや露の石ぼとけ
見るおのれの目を信ずる以外にないのである。自分で手をついてしっかりと見るしかないのである。ほかのことは何もならわなかったけれども、この一事を教えたことによって安東次男は疑いもなくわたしの古典の師匠になったのだった。
(栞より:中野孝次)
◆テーマ別精選
現代俳句の世界を新しい角度から照射し、一人一人の作家をより立体的に把握せんとする意欲的試みに充ちたシリーズです。伝統形式にささえられた芳醇なる作品群は、私たちの魂の渇きをきっと豊かに充たしてくれることでしょう。私たち日本人のアイデンティティーをこの小さな本にみつけてみませんか。
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[あんどうつぐお(1919〜2002)]
栞:中野孝次
装丁:千葉皓史
A6判フランス装
80頁
1999.07.07刊行