◆精選252句
信州の自然を季節感豊かに詠出
信州へ行くようになってからおよそ40年余り。私の20代から70代までの旅吟の中から、人臭さの作を除き、山河に心を寄せた句を拾って『信濃山河抄』とした。信濃の大自然は厳しく且つ豊かで、私の機体を裏切ったことはない。今後もこの讃歌をつづけるつもりである。
(あとがきより)
◆テーマ別精選・旅シリーズ
現代俳句の世界を新しい角度から照射し、一人一人の作家をより立体的に把握せんとする意欲的試みに充ちたシリーズです。伝統形式にささえられた芳醇なる作品群は、私たちの魂の渇きをきっと豊かに充たしてくれることでしょう。私たち日本人のアイデンティティーをこの小さな本にみつけてみませんか。
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[ふじたしょうし(1926〜2005)]
装丁:千葉皓史
A6判フランス装
104頁
1999.11.15刊行