◆わたしを生きる
「ひととき欄への投稿者が一堂に会して話あいましょう」という呼びかけが、朝日新聞学芸部に届いた。(中略)無名の主婦の書いた文章が大新聞に載るということは考えられなかった時代、当時朝日新聞学芸部長の景山三郎氏が、女性の投稿をのせる「ひととき欄」を創設。草の実会誕生に連なった。(中略)あれからもう四十四年、一番若い会員だった私も七十五歳。私の転機となった日の思い出です。
(本文より)
昭和三十年に発足した草の実会の機関誌「草の実」のお蔭で、一介の家庭の主婦にも書く機会が与えられ、以来あちこちの会報その他によせた〈字数制限つきの雑文〉を友人達が苦心して一冊にまとめて下さいました。
(はじめにより)
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[いくたてる(1923〜)]
題字:山下肇
扉絵・表紙カット:山下翠子
カット:山下陶
装丁:君嶋真理子
A5判変形フランス装
314頁
2003.06.21刊行