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私家版
星野守詩集『火は森を狂わせるのか…』
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◆収録作品より
水底の白い光にも似た冬の日に
女は魔性の瞳でぼくを誘い
村はずれの四つ辻で
正体のない高い声で
笑いながら消えていく
ぼくは突然我に返り
いいようのない苛立ちと
憎しみと悲しさで
凍った道を帰ることもせず
とうとう
青く凍てついた
天の涯ての雲雀になった
(「光へ(冬)」より)
*
[ほしのまもる(1954〜)]
A5判上製ビニール巻き
256頁
1999.03.03刊行
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