「ぐりはま」とは「はまぐり」の倒置であり、はまぐりの貝殻がほかの殻どうし合わせても食い違って合わないことから、事の食い違いを表す言葉である…。これまで世話になった人々への「手紙」のつもりで綴るエッセイ。
●著者略歴
1931年福岡県八幡市(現在北九州市)に生まれる。1947年16歳。訳あって、ひとりで上京。片瀬江ノ島を振り出しに、北千住、目黒、大崎、新丸子、戸塚、江古田、三軒茶屋、上馬、用賀と都内を転々。1955年帰郷。翌々年地元の役所に奉職。1973年商社に転職。住居も福岡県太宰府市に移り、現在に至る