◆ 新刊エッセイ集 時代に耐えた個性
本書は青谷梅林に咲いた花一輪である。春は近い。一斉に開いた梅の花のように多くの読者の心を和ませてくれるにちがいない。
天理大学教授 教育学博士 赤塚康雄
(『青谷梅林の春』に寄せて―わが学友、わが時代より)
京都府城陽市の青谷梅林に近い市井。梅原さんはそこを歩きつづけた。長い足音が、文集からわがことのようにひびいてくる。
朝日新聞社元社会部長 朝日カルチャー元文章教室講師 松井甲子郎
(「エッセイ集」によせてより)
目次
第一章 青谷梅林の春
第二章 四季つれづれに
第三章 父母そしてふるさと
第四章 家族と家族をめぐる人々
第五章 人生と旅
第六章 わが師わが友わが学生時代
第七節 少女の頃に戦争があった
私の家は青谷梅林の近くにある。梅の花は二月末から三月末まで咲くので桜とちがって花見の期間は大変長い。平素は人通りのまばらな道路が観梅の時期にはにぎやかになる。楽しいにつけ、かなしいにつけ梅林に来た日々を思い出す。今まさに青谷梅林の春である。著者(本文より)
装丁・スタジオギブ/川島進
四六判上製カバー装 207頁