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日本語のそれぞれの詩のあとに、英訳されたものが記載されている。1968年に第一詩集を刊行している著者の8作目。
◆ 著者第八詩集!英訳付き
<目次>
祝福の羽根/悠久の時を刻み/伝言/あしたへと||/恋文みたいに/もと子/兄さんの背中/聾者の耳/わたしの花壇/遠い記憶/戯れ/春がきて/ラムネ瓶とビー玉/なれのはて/花の意志/父さん見えますか そこから
一編の詩をたずさえわたしは
もどってくる 旅路の果てから
ゆるゆるほどける暁の雲に
名残りの心を映し
もしも願いが叶うとしたら
宛先もわからない
見知らぬあなたに届けたい
夜に働く手が刻んだ
この一編を
おずおずと差し出す
震える熱い心の
恋文みたいに
「恋文みたいに」より
訳者・Robert Manley ( ロバート・マンリー)/迫田蓉子
装画・峰岸伸輔 菊判並製変形小口折表紙 113頁