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河津聖恵詩集『アリア、この夜の裸体のために』 [9784894024926]

販売価格: 2,600円(税別)

(税込: 2,860円)

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本年度H氏賞受賞!

◆第9回歴程新鋭賞受賞詩人の待望の第5詩集。
光というものへの作者の反応、あるいは感情や言葉の揺らぎを表現するもの…濃淡や明度の差はあれ、光というモチーフにかかわる作品を集めている。

車窓に流れる夜の光は、なぜわたしたちを惹きつけるのだろう。
 そのように車窓に流れる夜の光に惹きつけられるわたしたちとは、どのような存在なのだろう──誰にともないそのような問いかけが、この詩集を恐らく点綴している。
著者(あとがきより)


◆目次
1. アリア、この夜の裸体のために
アリア、この夜の裸体のために/エイリアン・ストリート・イン・BERLIN/Front ── 光と夜のあいだで/夢かもしれない、しずかな夢かもしれない─ 光と夜のあいだで/駅はカテドラル ── 光と夜のあいだで

2. 夜が夜を憶えているように
interspace/夜が夜を憶えているように/光りだした箇処を、わたしたちはしらない/しずく、誰のものでもない問いかけそのものとして ── 光と夜のあいだで

3. 今わたしはなにかを忘れてゆく
葉迷宮/シークレット・ガーデン ── 今しずくをみつめている人のために/今わたしはなにかを忘れてゆく


    やがて夜のイヤホンがすべてになる
    夜の偶然な光たちは
    叙情的な旋律の、その必然な進行のなかで
    星座のように整列してゆく
    唇は
    覚えずやさしい死者のように世界に向かってわずかにひらく
    アリア、この夜の裸体のために
──「アリア、この夜の裸体のために」より



[かわづきよえ(1961〜)]
1985年第23回現代詩手帖賞受賞。1998年第9回歴程新鋭賞受賞
装丁:君嶋真理子
菊判変型上製カバー装
86頁
2002.08.31刊行
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