[立ち読みする]
◆ 著者第六詩集
見知らぬ人の日常を想像してしまう。
電車に乗っているとき、車を運転しているとき、街ですれ違うとき……。
これはもう私の趣味と言えるかもしれない。いやらしい趣味でしょ。
「EXIT.」を読んだ時、私の心が満たされたのはそのいやらしい趣味に限りなく似た感覚を覚えたからだと思う。なんだかワクワクしちゃった。小泉今日子(帯文より)
それはあんがいしっくりくる感じだった。壊れたもの。壊れていくもの。音がする。おそろしく近いところで。部屋の内壁ではなく、私自身が剥がれこなごなに壊れていく音なのだろうか。眠りながら私はそんなことを考えている。そこからどこかへ行けるのだろうかと、考えている。(あとがきより)
*目次*
〈イヅミ〉/ No, A/ Over The Coca Cola/
やわらかい箱/ ウージェーヌは浴室で/ 光の傷口/
北の市場/ バードパーク/ 島公園/ BLUE/ 荒野へ/ キズ/
〈double/double 〉/ ダブル/ダブル/
〈ヒビ〉/ 秋、水の周りを歩く/
ツアー/残酷な肌/ わるいアンモナイト売り/
ジャスミンは夜にだけこんなににおう/ グリシエル/
わたしの中でマドンナが「TO HAVE AND NOT TO HOLD」を歌っている/
天気雨/ ターン/ 地上の夜/
定価 本体2286円+税
帯文・小泉今日子
A5判変型ソフトカバー 116頁
○著作品
詩集『水姫』『綺羅のバランス』『デルタ』『液晶区』『ガールフレンド』『ボーイハント』