◆第一詩集
陶原さんの詩にはドラマがある。なぜか対立し反発しあう要素がねじれあいもつれあい、互いに意識しあってある種のドラマを生み出しているのが感じられる。
(帯より)
大がかりな迂回路をとおり抜けて、ここにたどりついた。まえにひとつ、空いている椅子がある。こどものころからずっと、すわってはいけないものとおもいこんでまわりをぐるぐるまわっていた・・・・あの椅子だ。もどってきたのだ。おそるおそる、坐ってみる。お咎めがあるか、それはこれからのこと。
(あとがきより)
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[とうはらあおい]
帯・栞:新井豊美
装丁:君嶋真理子
菊判上製
88頁
1999.04.29刊行