◆自然とは 愛とは
『宝島』スティブンスンの純文学
人間は2つの生活を生きることはできない
(序より)
◆あとがきより
幼年時代を病み、医師に見放された病を越えて逆に生き、困難な呼吸に堪え、健康な長命者より多くの仕事をなし、しかもその仕事の全部に病の暗影を残さず、四十四年間、人間の生命の大半を生き抜いたスティヴンスンの生涯は、生への執着というよりも、むしろ、過ぎゆく一刻の時間に生き甲斐を感じたものであっただろう。
*
[Robert Louis Stevenson]著
[ひらかわなるお(1922〜)]訳
装丁:君嶋真理子
四六判上製
82頁
1998.02.19刊行