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◆なんと奔放な夜明け
イギリスで生まれたレヴァトフはそこで学んだおとなしい詩風で詩人の経歴を始めていたが、結婚でアメリカに渡って生来の資質を開花させた。幸運な偶然で―まるで彼女のために用意されたかのように―ちょうそどのころアメリカの詩は彼女の才能に合致するような「裸の詩」への大転換が図られていたのだ。直截で、生々しい表白の詩である。
(帯より)
デニーズ・レヴァトフは1923年にイギリスのエセックス州に生まれた。結婚を機にアメリカに移り、現在アメリカで最も活躍している詩人のひとりである。三冊の詩集を一冊にまとめるような詩集の形式を、レヴァトフは節目節目に行っており、本書はその二冊目である。本書の前後の詩集もそれぞれまとめられているが、本書はレヴァトフの詩のピークのひとつを指し示すものではないかと思う。
(”訳者あとがき”より)
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[Denise Levertov]著
[やまもとゆみこ(1943〜)]訳
帯・栞:沢崎順之助
装丁:君嶋真理子
四六判上製
130頁
1997.11.07刊行