◆ 第二句集
この十五年間は、幸せなことに健康にも恵まれ、比奈夫先生の御指導の下で、良き句友達と句作にはげみ、共に吟行の旅を重ねたことなど忘れ難い思い出である。これから先どれほどの勉強が出来るかわからないが、ともかく前向に年を重ねて行きたいと思う。(あとがき)
神の御手ふれしか椿落ちにけり
冬うらら駱駝まかせに揺られゐて
花むくげどこにも咲いて国やさし
旅人に朝寝許さぬミサの鐘
駱駝の背砂漠に春を惜しみけり
題簽/序句 後藤比奈夫
装丁・君嶋真理子 四六判上製カバー装 174頁
●著者略歴
本名・公子。大正13年7月23日東京港区に生まる。昭和20年東京女高師付属女学校専攻科国語部卒。昭和21年結婚(二男在り)。昭和31年芦屋に転居。昭和40年諷詠会に入会。昭和41年東京に転居。現在、諷詠同人、俳人協会会員