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◆ 第一句集
「戻れない今日へ咲きのぼつてゆく葵」自分・対象を更に深く見つめて行き、対象世界に触れ合う時の意識・感覚を、おのれの把握したことばで表現していく。
(序より・松本 旭)
自分本位四月の黒板はざらざら
背くこと白コスモスの茎真ッ直ぐ
桃の実の誰かに見られたる汚れ
大瓢くびれて生きてゐる混沌
指さして涼しく星の名前呼ぶ
序文・松本 旭
装丁・君嶋真理子 四六判並製ソフトカバー 168頁
●著者略歴
昭和36年埼玉県上尾市に生まれる。昭和57年埼玉大学「山鳥句会」に参加。「橘」入会。昭和59年埼玉大学卒業。高校教師となる。昭和62年「橘」新人賞受賞。平成4年埼玉文学賞俳句部門正賞受賞。平成9年「橘」20周年記念評論賞受賞。平成11年「橘」青龍賞受賞。俳人協会会員