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『習作抄』は、昭和40年から58年に作られた俳句を収録。『星よ』は、昭和58年から平成15年に作られた俳句を収録。
◆ 第一句集
<海の日や夜空に白き雲あふれ>平井さんは平素天体に興味を持ち研究もされているようで、発表される作品のかずかずから窺い知ることができる。この句も平井さんならではの句である。
(序にかえてより・青柳志解樹)
夏深む猛獣使ひの静かな目
山眠る彗星のまだ幼き尾
島霞み三千世界霞みけり
寒卵割る日蝕の朝の景
みひらきて秋の翳濃き土偶の目
序にかえて・鑑賞十五句 青柳志解樹
「山暦」以前の句を収録した「習作抄」との合本
装丁・君嶋真理子 A5判上製フランス装函入り 252+112頁
●著者略歴
本名・乙子。昭和2年東京生まれ。昭和39年関西にて「早春」に入会。昭和46年早春同人。昭和58年早春を辞す。「山暦」入門。昭和61年山暦同人。昭和63年新樹賞受賞。俳人協会会員。