◆新しく夢みる詩人叢書シリーズ
◆疾走するビート詩人・待望の第6詩集
アメリカの詩人サム・ハミルの良寛探訪の旅を助けながら、わが内なる良寛さの光りに照射され、経田さんの中で無意識から意識へと浮かびあがってくるものがある。詩に、その眼がみえる。まぶたを閉じた明澄な天意と、ときどきの詩行の吐息が。
(帯より)
◆推薦のことば
ぼくらの人生は詩集をひらいた一頁めからはじまる。このシリーズに登場する詩人たちは、つねにフレッシュでありつづける。詩歴の長短には関係なく、いつまでも若い。世界にも例のない日本語ということば、平仮名、片仮名、漢字を使って詩を書く素晴しさを教えてくれる。学生時代から詩を書きはじめたわたしは、どきどきするような思いで他人の詩集を読んでいた。いうまでもなく詩とは発見であり、絶えず、みずからを新しくする「新人」なのである。
ビート詩人から出発して、日本独自のビート詩人になった経田佑介氏に幸あれ!
(清水昶)
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[けいだゆうすけ]
栞・帯:白石かずこ
装丁:スタジオ・ギブ
装画・エッチング:牛尾篤
B6判ペーパーバックスタイル
92頁
1994.07.15刊行