書籍詳細

島田たみ子句集『狐日和』(きつねびより) [9784894021884]

販売価格: 1,845円(税別)

(税込: 2,030円)

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◆現代俳句女流シリーズ燦
島田たみ子さんの第一句集『一紀』の序で右城暮石は、「恵まれた作句環境である。次の作品集を、更に期待したいものである」と書いた。爾来、たみ子さんはこの期待を受けとめて、能う限り自然の中に出て、自然のものに触れることに努められた。当然、自然のものを見る眼の澄みと鋭さが年を追って加わることになった。さらに表現に余裕と振幅が加わった。暮石は亡くなったが、そんな期待に応えようとした、満を持しての集だと思っている。
(帯より)

句稿を整理していると、折々の主宰の言葉がよみがえり、共に吟行をしてきた仲間の顔が、走馬灯のように驅けめぐるという状態で、感慨もひとしおのものとなった。
(あとがきより)


◆収録作品より
剣道の稽古着の手に日記買ふ
玉子酒表通りの騒がしく
大根の葉が浮く舟の出払ひて
スキー穿き泣いてゐる子よ日輪よ
スキー穿く女らしさを全身に
波の花飛ぶ日生簀の魚の鬱
足おそき亀と生まれて花の土堤
さびしさを言はずに春のサラダ食ふ
たかんなの皮を脱がんとするところ
荒鋤の山の田八十八夜かな


[しまだたみこ(1930〜)「運河」編集同人 俳人協会会員 大阪俳人クラブ会員]
帯:茨木和生
装丁:スタジオ・ギブ 川島進
A5判上製カバー装
112頁
1997.03.03刊行
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