◆21世紀俳人シリーズ
◆第七句集
俳句この厄介なるポエトリー。
(帯より)
◆収録作品より
蛇口にて水束ねらる寂光土
ふるさとの海行かば隣組春の唄
ひんやりとしゆりんと朱夏の宇宙駅
継父は御歯黒壺を出たがらず
繃帯の人と食ふべし茸飯
鍋たぎる夏鶯の夏過ぎて
腰引いて大瑠璃?蝶の寝所追ふ
新聞紙揉めば鳩出る天王寺
鎌の刃もやがては星となりぬべし
それとなく御飯出てくる秋彼岸
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[せっつゆきひこ(1947〜)「豈」同人]
栞:岡井隆
装丁:スタジオ・ギブ 川島進
四六判上製カバー装
204頁
1996.04.10刊行