第37回熊日文学賞受賞!
◆21世紀俳人シリーズ
◆第二句集
俳句形式による喩の可能性を追求したい。
◆収録作品より
人間へ塩振るあそび桃の花
春の暮どうしても耳みつからぬ
一刷毛で消えてしまひし鳥居かな
山ざくら天に一喝あるごとし
手枕は艪の音となる桜かな
仏間より春の谺の出てゆけり
桃さくら股間にあそぶ煙かな
白黒のあぢさゐとなる海の音
八月の二本の足で佇つてゐる
拭けばまた鏡のくもる桜桃忌
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[あざようこ(1947〜)現代俳句協会会員]
栞:阿木津英
装丁:スタジオ・ギブ 川島進
四六判上製カバー装
208頁
1995.05.20刊行