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◆ふらんす堂文庫
ロマンに満ちた日本海吟行。
遙か昔「海を渡って来た仏達」の歴史に思いを寄せて、作句の旅が始まる。
◆収録作品より
苺つぶす舌を平に日本海
干若布数戸をあげて巌尖る
岬より帰路は岐れて花苺
蕨売り道に帰依して一老婆
鳶の眼や搗布の桶を横抱きに
筍を一刀のもと海女部落
橙や欄間にきざむ能登の濤
漆蒔く女の正座花曇
椀を挽く才一切を鳥曇
濤寄せて女がのこる海苔場かな
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[ふるたちそうじん(1920〜2010)]
装丁:千葉皓史
A6判フランス装
84頁
1999.11.25刊行