◆ 第一句集
<雨去りて小鳥の声を置いてゆく>「俳句」の常道を一歩一歩、いや一句一句歩み刻んで来られた成果が、今やこの一巻の書となって、皆さんにお目見得する晴れがましさが眩しいばかりである。
(山田みづえ・序より)
神在すごと月光の樹間かな
微笑みて誰もが過ぐる雛の前
暮早し闇にかしづく大地かな
大賀?何かは知らね祈りけり
幸福駅の鐘を鳴らしぬ麦畑
序文・山田みづえ
装丁・君嶋真理子 四六判上製カバー装 210頁
●著者略歴
本名、佐知子。昭和11年三重県津市生れ。平成2年「木語」入会。平成5年「木語」同人。俳人協会会員。