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◆ふらんす堂文庫
代表作を網羅し精選426句を収録。
<雪はしづかにゆたかにはやし屍室>等、代表句が網羅されたこの一冊を通して、昭和期を代表する俳人波郷の魂に迫る。
◆収録作品より
バスを待ち大路の春をうたがはず
あえかなる薔薇撰りをれば春の雷
夜桜やうらわかき月本郷に
昼顔のほとりによべの渚あり
プラタナス夜もみどりなる夏は来ぬ
描きて赤き夏の巴里をかなしめる
百日紅ごくごく水を呑むばかり
秋の暮業火となりて秬は燃ゆ
秬焚や青き螽を火に見たり
吹きおこる秋風鶴をあゆましむ
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[いしだはきょう(1913〜1969)]
編集・解説:石田勝彦
栞:佐佐木幸綱
装丁:君嶋真理子
A6判フランス装
80頁
2001.03.22刊行