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紫陽花や屈折多きガラス窓
劇場に扉の多し日脚伸ぶ
暖冬のふがいなき日のフランス菓子
シクラメン窓辺に置いて何時も留守

日常を離れた旅だけでなく、日常の暮らしの中にも詩が生まれる場があることを示す第1句集。

●著者略歴
1936年9月18日東京に生れる。1984年同人誌「犀」俳句会入会。桑原三郎氏に師事。1986年平井照敏俳句教室受講始める。1995年現代俳句協会会員