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◆ 第一句集
「田を植ゑし水を加へて最上川」著者の名「悠悠」そのものの光景といえよう。一見、骨太と思わせながら、端正な文体の中に繊細な感覚がこめられているのが句集『四つ手網』である。(鷹羽狩行・帯より)
迎へ火を焚く母と子の影法師
春雷や鶏舎の騒ぎ納まらず
観音の千手からめて蜘蛛の糸
あと継がぬ子のものを被て案山子かな
竜になれよと連凧の糸伸ばす
序句・帯 鷹羽狩行 跋文・小林呼溪
装丁・君嶋真理子 四六判上製函装 192頁
●著者略歴
本名、仁。昭和6年福島県いわき市生まれ。平成3年NHK学園俳句講座受講。白鷺俳句会入会。平成5年「狩」入会。平成13年狩同人。俳人協会会員。