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俳句結社入会10年目を記念し、292句を収めた第1句集。
俳諧といふばけものと蓮見かな
俳諧を化物と嘆ずるのには相当の年期がいる。著者はそれを十年で察知してしまったというのだから凄い。鈴木鷹夫(序より)
座るなら鯨の頭春の潮
ものの芽の匂ふ夜風となりにけり
どこ行かう大陸五つ四月馬鹿
落花して桜は幹をよぢりけり
青ぶだう一隅暗き晩餐図
渾沌と秩序の話ところてん
序文・鈴木鷹夫
装丁・君嶋真理子 A5判上製カバー装 180頁
●著者略歴
1941年12月7日神戸市に生まれる。1997年春「門」入会。2003年春「門」同人。2006年春俳人協会会員。