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◆ 第1句集
序・木附沢麦青
朝市の初雪つきしものも買ふ
句集は、この句のように朝市に出すようなもの、善し悪しや買う買わないの判断はお客様にまかせればそれで良い。いろいろな俳縁のおかげで、現在私達の「青嶺」同人として、同じ嶺をめざしている節子さんの念願の第一句集である。 (序)
勝独楽の色戻りつつ止まりけり
落書きのピカソ・シャガール路地うらら
悠久の刻瘤に秘め梅ふふむ
郭公や揺るることなき自在鉤
母の日やふるさとといふよりどころ
藍浴衣父に眩しき子となりて
火に浮きし幽冥の影踊り笠
川が見え学校が見え茸狩
向日葵を描き小人になつてゐる
あめつちのあはひかまくら今灯る
序・木附沢麦青
装丁・君嶋真理子
四六判並製ソフトカバーグラシン巻き
200頁