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◆ふらんす堂文庫
代表作を網羅し精選300句を収録。
病床にある子規の文学活動の拠点は、その枕頭に形成された「座」であった。子規の人間や場との関係が見える一集。
◆収録作品より
若鮎の二手になりて上りけり
門しめに出て聞て居る蛙かな
五月雨やけふも上野を見てくらす
手の内に蛍つめたき光かな
白牡丹ある夜の月に崩れけり
大空のまッたゞ中やけふの月
名月や谷の底なる話し声
壁の笠とれば秋の蚊あらはるゝ
杉の木のたわみ見て居る野分かな
とりまいて人の火をたく枯野哉
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[まさおかしき(1867〜1902)]
編集・解説:小室善弘
栞:山下一海
装丁:千葉皓史
A6判フランス装
80頁
1998.04.20刊行