◆ 第一句集
この句には大人の茉於さんがほんの少しだがのぞいている。茉於さんの魅力はこれからさらにふくらんでくるに違いない。爽かな読後感とともにそんな万感がこの句集にはある。 (加古宗也・序)
底抜けに明るく、屈託のない『はじまりの音』一巻の作品世界であるが、いずれの作品にも「切れ」がしっかりしているのはさすがである。 (復本一郎・帯)
うららかに君に占領されてゐる
夏の雲まだ何周も走れさう
ソーダ水とにかく話続けたし
君のためだけに息する春の闇
小鳥来るアメリカ好きの父の椅子
序文・加古宗也 帯・復本一朗
装丁・君嶋真理子 四六変型上製カバー装 172頁
●著者略歴
本名・神谷陽子。1973年7月26日愛知県生まれ。1999年「若竹」入会。2003年若竹新人賞受賞。「鬼」入会。「若竹」同人。「鬼」会員。俳人協会会員