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知性と感性の調和によって詩情豊かな世界を形成している第一句集。
「神さまの忘れものとも冬紅葉」彩りの乏しい季節だからこそ、冬紅葉が貴重。知性と感性の調和によって詩情ゆたかな世界を形成して典雅である。
(鷹羽狩行・帯)
鉄筋の家にも馴れて嫁が君
神木も倒して隠岐の野分かな
秋めくや波打ち際に魚の影
ねんねこの背中をぽんと送り出す
結局はえらびそこねて鬼灯市
鑑賞三句・序句・帯:鷹羽狩行 跋文・伊藤節子
装丁・君嶋真理子 四六判上製カバー装 192頁
●著者略歴
1929年東京都千代田区生まれ。1987年「狩」入会。1997年狩同人。1998年俳人協会会員。国際俳句交流協会会員