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俵藤正克句集 『綾の鼓』(あやのつづみ) [9784894027978]

販売価格: 2,571円(税別)

(税込: 2,828円)

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296句を春夏秋冬に分け、各篇ごとに編年体で収録。上品なユーモアやペーソスが生きた第1句集。

覗くなと言ひつつ覗き雛孵る
早春を丸く吸ひ込む鯉の口
君よ摺れわれは押へむとろろ汁
束ねたる水仙われに背きけり
夫婦碁は妻の勝つまで夜長かな

八十代の現在も青年のようで、静かではありますが、颯爽と歩む姿は背筋がぴんとして、お齢を感じさせません。 (鈴木栄子・序より)

「杉苔を顔いつぱいに四十雀」俵藤さんの自然に対する観察眼もさることながら、その表現はまさにこれしかないというような的確な言葉であり、しかもユーモアに満ちたものがある。(大庭みな子・跋より)

序文・鈴木栄子 跋文・大庭みな子
装丁・君嶋真理子 四六判フランス装 184頁

●著者略歴
大正14年5月16日東京生れ。昭和19年旧制新潟高校在学中に学徒出陣、中支従軍。南京にて終戦、半年捕虜生活の後復員、復学。昭和25年東京大学文学部卒。卒業後約10年間新劇・洋舞の実技面に従事、劇団民芸を経て、昭和35年広告会社電通に入社。広告の企画制作担当。昭和57年定年退社。浦和にて小規模のゴルフ練習場店主。昭和60年還暦と同時に春燈浦和に入会。平成4年~13年約10年間幹事を務める。平成14年練習場生活20年、老齢と後継者不在の為、練習場閉店。東京田端に戻る。東京の句会にも出席し、大いに刺激を受ける
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