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開業医のそれも外科という多忙な夫を支えてきた著者の、平成7年から17年までの句を収めた第1句集。
「書込み多き父の歳時記露けしや」折につけ亡き父母に思いを致すこと多いのであろう。生前父上の愛用された、書込みの多い歳時記である。思うに今もそれは作者の机辺に置かれているのであろう。
(序・山崎ひさを)
つばくらや本場所近き国技館
月見よと帰宅の夫の第一声
白足袋の鞐に母の名のありぬ
金婚の旅の極楽鳥花かな
医院開業五十周年蘭の花
序文・山崎ひさを 跋文・平間真木子
装丁・君嶋真理子 四六判上製カバー装 176頁
●著者略歴
昭和8年6月22日東京生れ。平成7年「青山」入門、山崎ひさをに師事。「青山」同人。俳人協会会員