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社会学者を本業とする著者が、父との別れから、在外研究から帰国するまでの8年間の句の中から365句を自選した第１句集。
「緑雨して山刀伐峠山毛欅峠」山刀伐峠は実在し、山毛欅峠は山毛欅の多い峠をいうのであろうけれど、如何にも人の口に上りそうな調子のよろしさや弾みがあって気分が良い。 （山田みづえ・序より）
花さんしゆゆ父のかたちの骨拾ふ
チェルノブイリ忌の朝細やかに春の雨
霙ふるハーグの街の国連旗
年明けの朝の空港ジャズ流る
星形の街星形に春の霜
序文・山田みづえ
装丁・君嶋真理子 四六判上製カバー装 224頁
●著者略歴
本名、公一。昭和29年9月28日山形県上山市生まれ。昭和50年東大学生俳句会「原生林」に参加(昭和52年3月まで)。平成9年「木語」入会、俳句を再開、山田みづえに師事、東北大学俳句会(柏原眠雨指導)に参加。平成12年木語同人。俳人協会会員。東北大学大学院文学研究科教授(社会学・環境社会学)
