鮮明で明るく、快いリズムのある世界が広がる第1句集。
「水音のほしくなる絵よクリスマス」の句は本句集の中でも一推しの作品である。山田六甲(栞より)
倫の句の特色は映像がとても鮮明で明るいこと。そのイメージの鮮明さを快いリズムが補完してもいる。 (坪内稔典)
●自選一〇句の中から
梅林を風の歩幅の二人かな
永き日のわたしはイルカ遊び好き
さくらさくら風のかけらを包み込み
行く春の大樟木を抱きに行く
発端は朝の玻璃戸の守宮より
栞・山田六甲 坪内稔典
装丁・君嶋真理子 四六判変型上製フランス装 150頁
●著者略歴
1946年3月10日兵庫県生れ。1993年柿衞文庫也雲軒俳句塾入塾、作句始める。1994年「ぐろっけ」会員。2005年「船団」会員