[立ち読みする]
352句を収録した第1句集。
『若菜摘』は、地にしっかりと足を着けた著者ならではの、静かな語り口による下総風土記の趣きをもった句集といえるのではないだろうか。 (跋より・太田寛郎)
ほたほたと亡母の足音花茶垣
見上るも見下すもよし花の山
相寄りて旧知のごとし若菜摘
数へればまた一つ増え青くわりん
空港へつづく旧道桐の花
跋文・太田寛郎
装丁・君嶋真理子 四六判上製カバー装 212頁
●著者略歴
大正13年6月千葉県成田市生まれ。昭和46年成田婦人学級俳句サークル入会。昭和54年「狩」入会。昭和62年「星座句会」参加。平成12年「成田句会」参加