書籍詳細

須田和子句集『赤翡翠』(あかしょうびん)

販売価格はお問い合わせください。

[在庫あり]

書籍詳細

◆第一句集

置物と寄るに鶉の目が動く

和子さんの鳥への視点は実に多角的である。登山や芝居見物といった非日常と、日々の暮らしの中にある日常。それぞれに鳥たちが登場してくるのも和子さんらしい。
序より・中根美保

◆自選十句
三光鳥抜身のごとき尾を垂れぬ
赤翡翠三声に足りて旅終はる
大瑠璃や富士の麓に泉古る
底に敷く夏草匂ふ鶉籠
雀にも強気弱気や水ぬるむ
逃ぐるより追ふ鳥小さし養花天
花の影鳰の水輪に乱れけり
探鳥の森に殺気や猟始め
置物と寄るに鶉の目が動く
探鳥や己が影踏み青き踏み


[すだかずこ(1941〜)「一葦」同人]
序:中根美保
装丁:君嶋真理子
四六判フランス装グラシン巻
224頁
2025/11/21刊行
ホーム | ショッピングカート 特定商取引法表示 | ご利用案内