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◆ 第1句集
「白鳥の帰心や夜空はりつめし」帰心とは改めていうまでもなく、「帰心矢の如し」という望郷の思いである。母郷を思い、今また第二の故郷となったこの札幌で、くみさんの一層の進境を期待するものである。
(序より・木村敏男)
白鳥の胸もて開く今朝の春
不意に来し齢にあらず冬木の芽
スケートの少女天使の羽もらふ
札幌にリボン懸けたる秋の虹
この湖の哀しみ知らず浮寝鳥
序文・木村敏雄
装丁・君嶋真理子 四六判並製ソフトカバー 200頁
●著者略歴
本名・桧垣久美子。昭和15年2月北海道旭川市生れ。昭和58年日本女子大学通信教育課程卒業。平成元年「にれ」入会。平成10年「にれ」同人。平成16年第24回「にれ」風響賞受賞。現代俳句協会会員、北海道俳句協会会員