◆第七句集
大いなる鳥の飛び立つ青嵐
「香雨」創刊以来六年間の作品を収める第七句集。
最も大切なのは俳句の格調ということだと思っています。
それを今後も作句の指針にしていくつもりです。
(あとがき)
◆自選十二句
開かるること待つ扉大旦
露けしや鍵に公私のあることも
たたむとき昔のにほふ日傘かな
凝るといふちからのありて露しづか
木も草も夢を見むとて枯れゆくか
朝の庭けふの落葉のために掃く
家路とは歩きゆく道春の暮
帰省して一冊の本持ち帰り
年送る武器の名いくつ覚えしや
折りたたむやうに一日を終へて秋
ためらふを早瀬が奪ひ流し雛
白象の歩めば軋む夏の闇
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[かたやまゆみこ(1952〜)「香雨」主宰]
装画:菅原さちよ
装丁:君嶋真理子
四六判上製カバー装
246頁
2025/07/17刊行