◆第一句集
冬泉野生の馬も来るといふ
自由でのびやかな把握とやわらかな言葉使いが挙げられよう。
(序より・日原 傳)
◆自選十句
何を見る必要ありや鯨の目
二階には店員の来ぬ日永なり
減つてゆく蝌蚪に別れのとき近し
春惜しむすぐに大きくなる熊と
ほうたるの百葉箱のまはりにも
山に来て山の話や星月夜
大柄なひとのさしたる秋日傘
復元の書斎から雪よく見ゆる
耳飾り揺らして上がり絵双六
冬の浜拾へば大切な貝に
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[えんどうひろよ(1986〜)「聲」・「天為」所属]
序:日原傳
跋:遠藤由樹子
装丁:君嶋真理子
四六判上製カバー装
206頁
2025/06/30刊行