[立ち読みする]
◆ 第一句集
馬洗ふ水は霞める背山より
これからも、花の吉野での大峯先生のお言葉「俳句は自分のために詠む」を心に刻みながら、俳句を愛しつつ生きてゆきたいと思っております。 (あとがき)
人形の足の扁平秋出水
やれはすが見え媒酌人控室
でで虫に後姿といふがあり
巫女が行き花嫁が行く夏木立
水面より低く座したる涼み舟
山紫水明にしてこの蠅叩
すぐ帰れさうな姨捨山草茂る
箱庭に雨粒といふ大きなもの
跋文・岸本尚毅
装丁・君嶋真理子 四六判フランス装 184頁
●著者略歴
1940年福島県生まれ。1990年「沖」入会。1995年「沖」同人。2000年「天頂」同人。2002年第4回俳句朝日賞受賞。「沖」「天頂」を経て、現在「晨」同人。俳人協会会員