◆第二句集
日常生活で出会う凡事が有季定型のかたちに(無理矢理)嵌め込まれることで、「なんじゃこりゃ?」と居心地悪い感触を纏う不思議なイメージとして立ち現われる。
これが僕にとっての俳句です。
(あとがきより)
◆自選十五句
小川から親子出てくる柳かな
麒麟草笑ひこらへて耳とがる
肉の火曜日いなづまの水曜日
養蜂場よりの緩(ゆる)襟巻男
全員が剣道部員かきつばた
さまざまな音の落葉を拾ひけり
黒板を黒板消しの舞ふ鯨
だしまきの隣つくだに巣立鳥
蝌蚪のひも運動競技(スポーツ)なのか愛なのか
麻婆春雨夏蝶になる途中
太陽の塔のくちびる滑
口角をあげて猟期の教室へ
鳥が歯にはさまつてゐる冬休み
はなれめのでんきなまづがはつゆめに
孝行のあとの恍惚金鳳花
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[みえこうき(1965〜)「銀化」同人]
装丁:君嶋真理子
四六判並製カバー装グラシン巻
164頁
2025/03/03刊行