◆第一句集
帰る場所あるから急ぐ聖夜かな
「帰る場所」があって、また明日出かける先がある。その先々がどんな俳句になっていくのか。
序より・小川軽舟
◆自選十句
冬うらら何もない町だけど好き
旅したし雪降る街に眠りたし
ぽつぽつと白梅まもなく京都です
はじめてのさくらはじめてあるく足
短夜を逃げろとテレビからなのか
炎暑のフェス推しの登場まで五秒
新婚のころの梅酒を飲み干しぬ
満月や紐に通して干すビブス
赤とんぼ明日が楽な日だといい
帰る場所あるから急ぐ聖夜かな
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[たけおかさおり(1986〜)「 鷹」同人・「蒼穹」同人]
序:小川軽舟
装丁:君嶋真理子
四六判並製カバー装
182頁
2025/01/21刊行