◆第二句集
子かまきり幼き指に身構ふる
海に耳を傾けながらの日々に浮かぶ句を、一日一季語にて、重複を避けながら、七十二候ごとにまとめました。
(あとがき)
◆作品抄出
少年の郷発つ朝や春の雪
子かまきり幼き指に身構ふる
園児らのおじぎ揃はず新松子
残る虫突如転調したりけり
かいつぶり己が水輪の外へ浮く
東帝やプラウ耕田匂ひ立ち
幼児と手のひら合はせ春の門
天真のことば説く魂俳句の日
頂上や枯れ刈萱は雲を切る
切れ際に「またあひたいね」春隣
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[もりしゅんじん(1933〜2023)]
装丁:君嶋真理子
四六判並製カバー装
304頁
2024/08/20刊行