◆第二句集
鉄棒に三つの高さ空つ風
小学校の校庭、あるいは小公園のような所。子供の成長に合わせた三つの高さの鉄棒、その鉄棒を吹抜ける空っ風、蕭条とした風景を描いている。
序・古田紀一
◆自選十句
清流に足をゆだねて夏柳
のぞき込めば虫籠の虫天井に
骨に似る紙の手ざはり秋立ちぬ
自撮りせるうしろの窓の日短
花吹雪ひとひらも手に乗らざりし
春ストーブ吾には向かず押印す
秋晴れの馬上に恋を忘れけり
くたびれて頬の熱さよ風花よ
その音に汗の冷えゆく双ひしぎ
どこまでも西日のあたる眉間かな
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ご本の紹介→ (ふらんす堂「編集日記」)
[いいづかよしえ(1962〜)「夏爐」同人]
序:古田紀一
栞::関悦史・西村麒麟
装丁:和兎
四六判フランス装グラシン巻
162頁
2024/08/08刊行