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大井雅人句集『大坂上の坂』(おおさかうえのさか) [9784894028678]

販売価格: 2,476円(税別)

(税込: 2,724円)

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◆ 第六句集
山吹は山の黄の花友の花

 私は、昭和六十年の十一月から日野市大阪上に居住し始め、近年、はっきりとこの町が、自分の町になったと思えてきた。書名を「大坂上の坂」としたのは、居住している地の姿が、自然が、そして、野の果ての町の灯が光って見えてくるからである。
(あとがき)

●自選一〇句
人は火を焚き多摩川の初茜
初めての海は五歳のたしか夏
山吹や野をゆくときは自転車で
燕来るその家坂の中程に
冬の夜の村の言葉はお晩です
大年の大雪となる昼の雪
浮く雲に歳月はなし枯木山
山吹は山の黄の花友の花
妹はただひとりだけさくらんぼ
秋となる大坂上は坂の町

●著者略歴
本名・義興。昭和7年2月7日山梨県韮崎市生まれ。昭和28年頃より「雲母」に投句。昭和30年より飯田龍太に師事。昭和36年「雲母」同人。昭和38年「雲母」編集に参加(平成3年まで)。平成4年「柚」創刊、主宰
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