◆第一句集
浮苗の田植機追うて流れける
「ぞんざい」な気持ちは微塵も無く、どこまでも、「その場面」を正確に伝えたいという誠実が一句に満ちている。
序より・本井 英
◆自選十句
雲上にあふれ出でけり初日の出
素魚のゐなくなりたる鉢の水
地図に道なければ春の草踏んで
花下に一人wwwの端
傍らに虫襲はせて蟻の道
ちぬ釣つて而して椀の鯛の鯛
立込みて鯊の汐とはぬるきもの
人流れくる鰯雲みな背負ひ
雪降つてくる雪空の中途より
屋根雪をスノーダンプで切る落とす
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ご本の紹介→ (ふらんす堂「編集日記」)
[あおきもず(1973〜)「夏潮」会員・運営委員]
序:本井 英
カバー切り絵・cut_artさとうみよ
装丁:君嶋真理子
四六判並製カバー装
194頁
2024/06/06刊行