◆第一句集
菩提寺を出れば時雨の街あかり
清子さんの俳句の佳さは、平易なことばの使用と、優しい心の表現にある。
序・松浦加古
◆自選十句
留守番の猫花冷えの息こぼす
天上をこぼれて白き曼珠沙華
月光をまとふ少女の赤き靴
黄落を来て焼きたてのクロワッサン
氷瀑の人をこばめる青さかな
花びらに蕊の影置く寒ぼたん
晩学のサ変・ラ変や小鳥来る
砂文字は父への便り星流る
花手水こぼれて結ぶ蝉氷
紫陽花の雨にひもとく宇治十帖
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[きむらきよこ(1951〜)「蘭」同人]
序:松浦加古
装丁:君嶋真理子
四六判上製カバー装
206頁
2024/06/06刊行